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エンジェルレポート58 ~高校生インターンシップ~

 

夏休みが近づき、もうすぐ高校生のインターンシップが始まります。

昨年実施したインターンシップについて書きました。今年、チャレンジする人はぜひ参考にしてください!

 

8月に高校生たちが、当社にインターンシップに来ました。参加者は、NPO法人が主催するインタ-ンシップ事業を通じて5つ高校から集まった10人の高校生(男子8名、女子2名)です。この大所帯にどうなることかと危惧しましたが、現場ではいろんな体験メニューを用意してくれ、先輩社員からさまざまな話を聞くことができ、彼らも短期間にものすごく濃い時間を過ごせたと思います。その点では、忙しい中、協力してくれた現場に本当に感謝したいです。

 

建築のマンション新築現場では、鉄筋の結束や配筋チェック、スミ出し、ウレタンの厚みのチェック、外壁タイルの検査などを体験しました。土木の宅地造成の現場では、道路の仕上げについて体験してもらいました。インターンシップを終えて「1年目でも現場を仕切っていてスゴイ」「大勢の人と大きなものをつくる姿がカッコいい」「今まで、建設業に進んでいいのかどうか自信がなかったけれど、絶対に建設業に就く」などの感想を言ってくれました。

 

さて、その高校生ですが、彼らを見て率直に感じたことがあります。彼らは、見るもの聞くものすべてが初めての中、素直で、元気で、好奇心にあふれ、なんにでも果敢に挑戦しようとしていました。

 

「素直、元気、好奇心、挑戦」、おおよそこれらは、社会人に必要な根本的なものではないでしょうか。私が新入社員研修で毎年言っていることでもあります。それらを、社会人以上に発揮している彼らをみて、ハタと気づかされました。まだ子どもだと思っていた彼ら彼女らにもそうした仕事への熱意が十分あるということを。いやむしろ、キラキラした目で取り組む姿に思わず周りの人まで引き込まれてしまうくらいでした。

 

最後に、彼らの感性でこれからの建設業入職者増加のために何が必要かをディスカッションしてもらいました。いの一番に出たのは「体験すること!」でした。ネットの記事や口コミで得られる知識をいくら集めても本当のことはわかりません。スマホの画面から実物の世界に飛び込んだ感動は、さぞ大きかったと思います。体験することで、今まで想像もできなかったことが次々とわかったようです。情報化社会の現代ですが、こうした地道な取り組みが、建設業の入職者の底辺拡大につながると思います。

 

実際の現場は、そんな甘いものではありません。でも、そこで得られる感動だってこんなもんじゃありません。大きな感動を彼らに魅せるのは、現場の皆さんです!

 

 


「若さ」の前に不可能もなければ、陰影もない。それは一切を突破する力であり一切を明るくする太陽である。(与謝野晶子/歌人)