「 完成の瞬間」
建設業の魅力は、なんといっても自分が手がけた構造物が、社会資本として生涯残るということです。
地図に残る仕事であり、その作品はグーグルアースを使えば人工衛星からでも確認できます。
コワイ・キタナイ・キケン…、3k、5kと揶揄される建設業ですが、僕たちはそれを完成・感動・感謝と言い換えています。
巨大な構造物を構築するためには、人間一人の力はあまりにも非力です。
しかし、その人間が何人も集まり、何日も何ヶ月も何年もかけて、少しずつつくり上げていく。
やがて、一人の力が何万、何百万の力の結晶となって姿を現すのです。
型枠を外した瞬間のコンクリートは、水和熱で蒸気を発しながらも、ブロンズか大理石かと見間違うように光り輝いています。
その瞬間を見ることができる特権を有しているのは現場従事者だけです。
僕たちは、その輝くコンクリートを眺め、撫でながら、完成・感動・感謝を実感しているのです。
この瞬間が建設業の最大の魅力です。 (30代 男性)
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