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こんな時だからこそ本を読もう(5) ~読書感想文の書き方~

こんな時だからこそ本を読もう(5)~読書感想文の書き方~


僕が小学生のころ夏休みになると「課題図書」が指定され読書感想文の宿題が出されました。

当時読書嫌いだった僕は、本を読むのが苦痛で、毎年同じ本の感想文を出してごまかしていました(笑)。

400文字の感想文を書くだけで、泣きたくなるような苦労をした記憶しかありません。


 

今もそんな宿題があるかどうかは、わかりませんが、在宅勤務になった新入社員たちにも本を読んで、その感想や所感をレポートするというような課題も多いようです。

そこで、だれでも書ける感想文の書き方を紹介します。それは

 


「起承転結」です。


 

というと、そんなことわかっているし!と言われそうですが、キーワードとなる接続詞を順番に並べる「魔法のフレームワーク」を用いれば、めちゃくちゃ簡単に書けます。


その魔法のフレームワークが「私は」「考えてみると」「でも」「だから」です。

この接続詞を用いるだけで起承転結が明確になり、最後に結論として「締め」を入れれば、感想文を読む人を唸らすことができます。

 

  • (私は、)本文の○○について感銘を受けた                                              

  • (考えてみると、)こうしたことは日常でもよくあることだ                         

  • (しかし、)実際のできているかというとまったくできていない。                   

  • (だからこそ、)私はこの考え方を取り入れていきたい                                       

  •  具体的には、○○を実践する。そのことで○○が変わると確信するからだ   


 

このように結論の後に実践項目まで具体的に書いてあると、読み手はあなたの今後に期待するでしょう。


この簡単なフレームワークはあらゆる場面で活用できます。ぜひ試してみてください。


 


読書を課題として出す場合、感想文だけではなく、その本に書いてある内容の「要約」をお勧めします。

「原稿用紙35枚の要約+1枚の所感」とすることで、本の内容を真剣に読み込みます。

この要約という課題の優れた点は、文章読解力、要点把握力、文章構成力、文章の作法・書き方、記録・記憶力につながります。

私も外部の研修で要約の課題を経験しましたが、「本の読み方ってこうするんだ」と実感しました。


実際、当社でも課題にして、その要約文を添削することで受講生の文章力がみるみる上達していきました。

何冊かの課題本を要約していく中で、後半では添削する箇所がないくらい完成度が上がっていました。

もちろん添削する側のスキルも上がります。