がんばれ現場監督
~腕がいい職人ほど欲が強い~
謙遜や謙虚を美徳とする日本人にとって、
「強欲」「欲張り」と言った言葉は、
相手をさげすむ時に使う言葉のように思えます。
それは、単に庶民が金持ちを妬んでいう言葉
ではなく、欲張らないことが日本人にとって
「正義」に等しいからかもしれません。
考えてみると、職人さんの世界は、
その腕ひとつで名を上げる厳しい世界です。
プロ野球選手や一流の作家もある意味、
その腕ひとつでのし上がった人たちです。
そんな職人さんの中でも秀でる人は、
「仕事に対する欲」が強い人です。
ただしこの「欲」とは、お金ではなく、
もっと良くしたい、
もっとこの技を磨きたいという「欲」です。
歴代の職人の技を見て、その技に追いつき、
それを超えるためのあくなき挑戦です。
しかし、現代では、昔のようにたっぷりと
時間とお金をかけて仕事をすることが、
望まれない時代になってきました。
このままでは、かつての職人さんのような
技を追求する匠が日本から消えるかもしれません。
だからこそ、100年先まで残るような
手間暇かけた技術は、残していかなければ
らないのです。
そんな職人さんが輝く時代にしなければ、
日本という文化が世界から無くなってしまう
ように思えます。
そんな素晴らしい宝のような人材が、
日本にはたくさんいます。
今こそ、若者にその「宝」を継承していきましょう。
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