· 

「ありがとう」が飛び交う現場

 

 

 先日、大型現場に安全パトロールに行きました。

 

広い現場でしたが、至る所で「お疲れ様です!」という元気な

挨拶をしてくださる職人さんが多かったです。

 

パトロールだから挨拶しているというわけではなく、普段から

そういう雰囲気なんだろうと感じました。

 

挨拶はコミュニケーションの第一歩です。

 

こうした日常のコミュニケーションができているかどうかが、

予定外作業の抑制や、協力会社間の作業の連絡調整に大きく影響します。

 

建設現場は、所属の違う複数の協力会社が一つの場所に集まって作業をする

特殊な職場環境です。

 

職種も違えば、組織も命令系統も異なった会社が協力し合い、

エリアを決めながら施工するということは、製造業やサービス業などの

他の産業では考えられません。それゆえに、互いの意思疎通が重要となってきます。

 

 

言わなくてもわかっているだろう、こんなことはよくある、

計画と異なっていても自分の経験からすればこれでできるはすだ

 

 

そんな、あいまいな判断から、予定外作業や不安全行動を起こし、

事故や災害につながります。

 

 

 

 

そこで提案です。

 

 

 

普段から意図的に「ありがとう」を言うようにしてはどうでしょうか。

 

 

 

何も面と向かって告白するように言う必要はありません。

 

玉掛時に人払いに応じてくれた、

材料や道具をいつもきれいに片づけてくれている、

そんな日常的なことに笑顔で「ありがとう」が言えるようになれば、

現場のコミュニケーションや心理的安全性は、格段に上がっていくと思います。

 

 

事故や災害をなくす、工程を守り高品質なものをつくる。

 

そのためにルールを守ることも大事です。

 

でも、「ありがとう」の一言だけでも成果が出るのではないでしょうか。