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手に職をつけるということ

 

 

 

 

 

 

「手に職をつければ、喰いっぱくれがない」と言われますが、

ここでいう「職」とは、ものづくりの職人さんだけでなく、

例えば介護職やプログラミングなども含まれます。

 

つまり専門知識や専門技術全般を指します。

 

ただし、それらを身につけるためには、やはり経験が必要です。

上っ面の専門知識だけでは、いい仕事はできません。

 

 

一方で、労働人口が減り、若者の価値観も大きく変わってきました。

 

彼らは、コツコツと努力して経験や実績を積み上げていくことは、

あまり好みません。

 

インターネットが発達した現代では、誰もが途中の過程をすっ飛ばして

すぐに答えを求めようとします。

 

わからないことがあれば、ネットで検索する方が手っ取り早いからです。

 

そうして得られた回答からは、応用は効きません。

 

基本的なものの考え方やなぜそうなるのかという過程を知らないからです。

 

 

ものづくりも同じだと思います。

 

マニュアルを読んでその通りやればできるような簡単なものではありません。

 

いい仕事をするということは、自分の腕を磨き続けるということです。

 

さて、建設現場でも大勢の職人さんたちが頑張ってくれています。

 

今はまだ修行中という方もいるでしょう。

 

親方からどやされて凹むときもあるかもしれません。

 

誰もが、そうやって経験を積んで腕を磨いてきました。

 

 

プロの職人さんの中には、まさに、その腕1本で食っていけるという方も

大勢おられます。

 

そういう名人級の方は、今後さらに希少価値が高まっていきます。

 

他にできる職人さんがいなければ、高い単価を払ってでも、あなたにやってほしいと

いわれるようになるからです。

 

あなたの技量や技能、その腕があなたのかけがえのない価値となります。

 

そして、その価値は、この先ずっとあなた自身で高めていくことができるのです。

 

今日もいいものをつくりましょう。