先日、東京タワーに上りました。
塔の完成は、1958年(昭和33年)です。
当時は大型のクレーンもなく、巨大な鉄骨をウインチを使って吊り上げていました。
真っ赤に焼けたリベットをほうり投げながら、命綱を満足に掛けることもせず、
鳶職人たちは、まさに命がけで巨大な鉄骨と戦ったのです。
まさに命がけの仕事をした技術者たち。
大型クレーンもH鋼も高力ボルトもない時代、チャンネルとアングルを28万本のリベットで
連結していったのです。
しかもこの高さで。
当時の職人さんたちの、塔建設に対するすさまじい情熱を感じずにはいられませんでした。
大地に足を張り出して、333mを堂々と支えている東京タワーは世界一美しいと思いました。
これが日本の建設技術です。
東京タワー完成から54年後に東京スカイツリーが完成しました。
634mという東京タワーの倍くらいの高さです。
もちろんその技術の発展も素晴らしいと思いますが、昭和33年に命懸けで東京タワーを
完成させた技術者たちがいたからこそ、今の発展があるのです。
日本人の建設技術、建設にかける思いは、世界一だと思います。
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